センターより

たばこをやめるには

 

サポート受け挑戦しよう

 

平成28年国民健康・栄養調査によると、現在たばこを吸っている男性の4分の1以上、女性の3分の1以上がたばこをやめたいと思っていることが報告され、「本数を減らしたい」人を含めると6割以上が喫煙習慣を改善したいと思っています。ですが、実際にはなかなかやめられない人が多いのではないでしょうか?たばこを吸っている人の約7割が「ニコチン依存症」になっているからです。

朝起きてから30分以内にたばこを吸う人は「ニコチン依存症」になっている可能性が高く、吸わない時間が続くとイライラしたり、落ち着かない感じなどの禁断症状が出てきます。その後たばこを吸うと、一時的に頭がすっきりし、気分が落ち着きリラックスしますが、しばらくするとまた禁断症状が出てきてたばこをやめたいと思う気持ちが減ってきてしまうのです。

日本人における調査では、現在たばこを吸っている人の半分以上が1度は禁煙を試みたことがあり、そのうちの7割以上が自力ではやめられなかったことが報告されています。ここで大事なことは、禁煙できなかったからといってあきらめず、何度もチャレンジすることです。禁煙は何度もチャレンジすればするほど成功する確率が高くなります。さらに自力で辞めるよりも禁煙サポートを受けてやめるほうが3~4倍成功する確立が高まります。

現在は医療保険を使って禁煙治療を受けることが可能で、県のホームページでは、禁煙サポート薬局などが紹介されています。少しでも禁煙しようと思ったら、すぐに禁煙外来や禁煙サポート薬局に相談されることをお勧めします。

出典(2018年7月31日福島民友新聞掲載 みんゆう健民通信 コラム健康ばなしからだとこころ)

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