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令和3年度 第5回 研修会「ライフコース 疫学:胎生期・子ども期の環境と生活習慣病」アンケート結果

令和3年12月9日、健康増進センター会議室を会場に、令和3年度 第5回 県及び市町村の保健師等保健事業担当職員研修会を開催いたしました。
「ライフコース 疫学:胎生期・子ども期の環境と生活習慣病」をテーマに、講師は、東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科 医歯学系専攻 環境社会医歯学講座 国際健康推進医学 藤原 武男 教授に務めていただきました。先生には会場でご講演いただき、受講者は会場とWEBを合わせて130名の参加がありました。

 

【アンケート結果】

■参加人数  130名(WEB124名、会場6名)
■アンケート回収数 92(回収率70.8%)
■アンケート有効回答数 92

1.職種を教えてください
a保健師  69名    b栄養士  15名
c医療技師  3名    d事務職  1名    その他 4名

 

2. 研修時間について

 

5とてもそう思う
4そう思う
3どちらとも言えない
2そう思わない
1全くそう思わない

①研修の長さは適切でしたか?

14人

61人

15人

 

1人

1人

②時間配分は適切でしたか?

 

13人

54人

21人

3人

1人

 

2. 研修の内容について

5とてもそう思う
4そう思う
3どちらとも言えない
2そう思わない
1全くそう思わない

①研修内容について理解できましたか?

11人

 

68人

 

9人

3人

 

1人

②研修内容について満足いただけましたか?

20人

50人

17人

 

3人

 

2人

③研修内容の情報量は適切でしたか?

9人

 

39人

34人

8人

 

2人

④研修内容は今後の業務に役立ちそうですか?

19人

49人

19人

 

3人

 

2人

⑤学んだことを同僚に伝えたいと思いますか?

24人

 

53人

10人

 

3人

2人

⑥今回のような研修にまた参加したいと思いますか?

28人

52人

7人

 

3人

 

2人

⑦今回のような研修の参加を同僚に勧めたいと思いますか?

26人

 

51

10人

3人

 

2人

 
 

4.本日の研修を受けて、最も業務に生かせそうなのはどのようなことですか。

(今回の研修に参加しての感想でも結構です。) ※一部抜粋            

・胎生期や幼少期の環境が、成人・高齢期の生活習慣病に色濃く影響することを、様々な研究を通して学ぶことが出来ました。特に胎生期における母体の栄養不良が、誕生後の本人の環境に関係なくリスクファクターとして続いていくことは、過度な痩身志向の妊婦や若年女性に対し周知の必要性を感じました。また、成人期における生活習慣病発症の背景を考える際にも、リスクを時系列で考える今回の内容を活かせると思いました。

・親の成育歴がその子供へ連鎖していくことが科学的に説明され納得しました。母子支援の場面で今回の内容をとめながら、話を聞いていきたいと思います。傾聴で終わらせないトレーニングが確立されていくことを期待したいです。

・逆境体験が不適切な養育やメンタルヘルスの問題につながっているケースを多く見てきて、理由や根拠がはっきりわかって腑に落ちました。

・ライフコース疫学については、初めて話を聞いたので、終始驚きの連続でした。成人の生活習慣病や精神疾患などについても、子供の貧困や虐待などの逆境が影響していることを学び、子供のころの環境の大事さを改めて感じました。これまで生活習慣病の指導をする際には、生育歴に着目することがなかったのですが、今後は個々の生育歴や環境なども考慮した対応をしていくことが大事だと感じました。また、子供のころからの生活習慣や家庭環境への指導を強化してかなければと思いました。

・とても興味深くおもしろく聞くことができた。情報量に比して時間が短かったのでもっと聞きたいなとも思った。妊娠期から生活習慣病のリスクが始まっていること、いいタイミングでのかかわりがその人の人生(健康)をも変えることができる可能性があることを改めて知らされた。保健師の対象は「ゆりかごから墓場まで」と言われているが一生を通じてかかわれる保健師の役割の重大さを痛感した。

・幼児期からの介入とソーシャルキャピタル(豊かな人間性)により悪影響を変えられる可能性はあるとのお話から改めて母子保健そして地域における健康なまちづくりの重要性を感じた。ライフコースという人生のステージを分断しない視点を持ち、保健活動をしていきたいと思った。

・胎児期の低栄養が将来の肥満、心疾患等を引き起こす。胎児期・子ども期の環境悪化は成人期の環境悪化やリスクの積み重なりを作る。将来の健康被害を予防するためには、やれない、できない、難しいと一括りにせず、小さな一歩でも出来る保護者への支援を継続したいと思いました。

・う蝕予防の重要性は、う蝕の多い福島県では全年代を通して啓発していかなければならない課題であると考えています。ACEの方に残存歯が少ないという結果をふまえて、口腔や生活習慣の状態により奥にある背景に着目して課題解決の糸口を探せるように努めていきたいと思います。

・幼少期におかれる環境が、高齢期まで影響していくことに、やるせなさと衝撃を受けた。

・興味深い内容であり、知識としては学びになりましたが、業務に生かすとすると難しい内容だったのかなと思います。

 

5.本日の研修の中で理解できなかったところがあれば記入をお願いします。  ※一部抜粋     

・今回の研修で学んだ事実や研究結果を受けて、今後どのようにしていくことが保健師として効果的な活動なのか。

・ACEがある成人への関わり方についても教えて頂ければもっと業務に生かせるものとなったと思います。

・すでに世代を超えて問題行動が起きている家庭に具体的にどう関わっていけばよいか。

・胎生期、子ども期の環境と成人期の生活習慣病についての関連をもう少し詳しく知りたかった。

・まだ結論が出ない状況かとは思いますが、震災体験はどのレベル・状況から逆境体験となり得るのか。福島は他被災2県とは異なる状況にあるので、被災した子供たちがどれだけの逆境体験を経験したか、今後どのような影響が出るのか非常に気になりました。

・情報量が多すぎて理解が追いつかなかったように思います。もう少しゆっくり1つ1つ詳しく聞けたら理解ができたように思いました。


 

6.今後の研修に向けてご意見をお聞かせください。  ※一部抜粋     

・今回の研修の中でトラウマに対応できるようになるための個別支援のトレーニングが必要とありましたが、そのような内容のプログラムを希望します。

・藤原先生からもお話があった”トラウマの開示”があった時、傾聴するだけでなく、そこからポジティブな方向に向けていける力やコミュニケーションスキルが身につけられたらと思いました。

・トラウマ、逆境体験者の対応スキルを学ぶ研修を受けたいと思いました。今回の研修では、対応まで伺うことが出来ず、対応方法まで学べると良かったです。

・研究を踏まえた具体的な保健師の支援の在り方について聞いてみたかったです。

・足立区の生活実態調査の発表を聞きたい。妊娠中の飢餓状態について、悪阻により食べれないのが続く場合も飢餓状態に当てはまるのか、もう少し詳しく知りたい。

・プレコンセプションケアについて聞いてみたいです。

・高齢者の保健指導について(低栄養やフレイル予防、生活習慣病予防)

・健診結果データの読み方など

・実践的な、直接支援に生かせるようなテーマで開催してほしい。

・住民に興味を持ってもらえるような健康教育や事業の手法や、若い世代に向けた効果的なアプローチ方法(事業展開)についての研修を受けてみたいです。

・子どもが発達障害である家族への支援について

・歯科に関するお話や研究結果があればぜひご紹介いただきたいです。

・糖尿病重症化予防や特定保健指導の効率的なアプローチ法等

 

アンケートにご協力いただいた皆様、貴重なご意見、ご感想をありがとうございました。
令和3年度の研修会は終了となります。
次年度の研修会につきましては、詳細が決まり次第ご案内申し上げます。

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