センターより

暑い時期の運動には脱水と紫外線に注意して

蒸し暑い季節になってきました。梅雨の間は運動不足になりがちですので、梅雨の合間には積極的に歩きたいものです。一方、この時期の運動で気を付けなくてはならないのは脱水・熱中症です。

熱中症は暑い時期に増えますが、気温の変化が激しいこの時期は、それほど暑くなくても熱中症が起こりやすいことが知られています。特に、75歳以上になると熱中症が起こりやすくなります。また、脱水が続くと血がドロドロになって固まりやすくなるため、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こしやすくなることも知られています。普段から血圧が高い方、血糖値が高い方、脂質異常がある方は要注意。これらで動脈硬化が進んでいると脱水によって心筋梗塞や脳梗塞が起こりやすくなります。

日中の運動では、紫外線にも注意が必要です。紫外線による日焼けが皮膚がんや肌の老化に関連することはよく知られています。日焼け止めなどを使うことによって肌の紫外線対策については普段から気にされている方も多いと思いますが、目への紫外線対策はおろそかになりがちです。

昼に強い紫外線を浴びると、夜になってから結膜の充血、異物感が起こり、ひどい場合は痛みを感じるなど紫外線による角膜炎が起こる場合があります。また、長期間にわたって紫外線を浴びると白内障が起こりやすくなることも知られています。目への紫外線対策には白内障が起こりやすくなることも知られています。目への紫外線対策には防止や日傘が有効です。

外でウォーキングを行う場合はできるだけ日中の暑い時間帯は避け、通気性がよい、つば付きの帽子をかぶること、そして、こまめに水分補給して脱水を予防しましょう。

 

 

出典(2018年6月30日福島民友新聞掲載 みんゆう健民通信 コラム健康ばなしからだとこころ)

Copyright © Fukushima Medical University. All Rights Reserved.