センターより
気をつけよう!隠れ高血圧
皆さんは健診や医療機関で血圧が正常と言われて安心していませんか?実は、最近「隠れ高血圧」が問題になっています。「隠れ高血圧」とは、健診や医療機関では正常血圧でも、家庭で測ると高血圧という場合を言います。では、どうして家庭で測る血圧(家庭血圧)が高いと問題なのでしょうか?家庭血圧は、脳卒中をはじめとする循環器疾患の発症予測に有効であることが報告され、特に起床時の血圧が高い人が循環器疾患を起こしやすいことがわかってきました。健診や医療機関で測った血圧が正常血圧であっても、家庭血圧が高ければ脳卒中や心臓病を引き起こしやすいと考えられます。
秋田県の住民の方を対象とした、隠れ高血圧の調査では、健診時で正常血圧だった人の、3人に1人が実際は高血圧(隠れ高血圧)であることがわかりました。つまり、隠れ高血圧を発見するためには、健診時に正常血圧であったとしても、家庭で(特に起床時に)血圧を測定することが大事なのです。
隠れ高血圧を予防するためには、まず、お酒やタバコに気をつけましょう。日本酒換算で1日2合以上飲む人は、そうでない人に比べて2倍以上、また、たばこを吸う人も起床時の血圧が上がりやすいので、要注意!逆に、毎日家で血圧を測る人は、生活習慣により気を付けるため1年後に血圧が下がることがわかっています。血圧が高い低いに関係なく、家庭で毎朝血圧を測ることが大切なのですね!
出典(みんゆう健民通信 コラムこころとからだ 福島民友 2018年1月30日)