センターより

全国ワースト1位、福島県の心筋梗塞死亡

忘年会など飲み食いする機会が増える時期となりました。寒い季節は塩分や脂肪の摂取が多くなり、運動不足になりがちです。そんな時期に心配なのが心筋梗塞(こうそく)です。

冬になると、脳卒中に加え、心筋梗塞も増えることが知られています。心筋梗塞は心臓を養う血管(冠動脈)が詰まって起こりますが、冬は夏に比べて2割以上増加することが報告されています。福島県では、脳卒中と同様に心筋梗塞で亡くなる人が多く、心筋梗塞による死亡は男女ともに全国第1位で、今後も増加することが心配されています。

心筋梗塞には、脂質異常(高LDLコレステロール血症、もしくは低HDLコレステロール血症)、喫煙、高血圧、糖尿病が深く関係することが知られています。特に脂質異常と喫煙の両方があてはまる場合は要注意!非喫煙者で脂質異常がない人に比べて、喫煙者で脂質異常がある場合には、約4倍心筋梗塞になりやすいことが報告されています。

寒い日の朝や、睡眠不足、ストレスなどは、心筋梗塞を起こりやすくします。食事では、うす味を心がけ、肉類の脂身を控え、魚を週3回は食べるようにしましょう。また、適度に身体を動かしてストレスを発散し、睡眠をしっかりとることが大切です。忙しいこの時期だからこそ、予防のために身体のメンテナンスが大切ですね!

 

出典(みんゆう健民通信 コラムこころとからだ 福島民友 2017年11月28日)

Copyright © Fukushima Medical University. All Rights Reserved.